良旅

観光地紹介：「心のあり方」を追求する中でひらめいた言葉を書くようになった助安由吉は、ようやく理想の筆・竹筆に出会い、様々な試みを経ながら、ただ無心に書いて書いて書きつづけてきました。ひらめきのまま、ほとばしるエネルギーと竹筆が一体となっていっきに描き上げる独自のスタイルは、力強い生命力とダイナミックな躍動感を生みだします。そして、その筆跡の印象とは対照的ともいえるのですが、作品一点一点には静寂さが宿り、助安由吉独特の細やかな感性と深い愛情に満ちています。漲るパワーと温かさに満ちた助安由吉の世界を、ぜひご体感ください。また、助安由吉と交流をもつ、竹工芸家・綾部經雲齋氏、陶芸家・木戸貞昭氏の作品も併せて展示しております。独自の技法により竹の持つ美しさと機能性が最大限に発揮された綾部氏の竹筆と竹工芸品、土・窯・釉薬の融合からなる自然美を追求し独自の焼「はふり志野」を生み出した木戸氏の茶碗、作品それぞれの魅力と、両氏の創作の精神の一端に触れて頂ければ、と思います。山中湖畔の、この小さなギャラリーで多くの皆様がやすらぎのひとときをお過ごし頂ければ幸いです。そして、作品とふれあうことで皆様の心に中に新しい何かがうまれたら・・・と願っております。